日本PALS協会は、AHA-PALSインストラクター資格を持つ小児救急看護認定看護師が主体となって立ち上げたナースのための急変対応スキルを考えるネットワークです

PALSプロバイダーコース (PALS Provider)
[Pediatric Advanced Life Support Provider]
BLSプロバイダーコースで学んだ、1歳から思春期までの小児ならびに1歳未満の乳児の一次救命処置に続くアドバンスド・ケアを身につけるコースです。
PALSとは、Pediatric Advanced Life Support の略で、日本語では小児二次救命処置と訳されますが、成人の二次救命処置ACLSとはまったく違うコンセプトで作られています。
小児では心停止に至る前の予防や早期発見・介入が重要となってきます。そこで、患児の意識状態、呼吸様式、皮膚色から、異常を察知し、さらに体系的なABCDEアプローチ(バイタル等)から、患児の今の状態を評価・分類し、緊急度を判定して適切な処置を行うための思考パターンを養うトレーニングも含まれています。
この体系的なアプローチ法は、子どもだけではなく、普段の看護・診療活動の上でもたいへん有用なテクニックです。小児科専門職に限らず、すべての看護師が身につけるべき有用な素養を養うコースです。
PALSプロバイダーコースの講習内容
- 小児を題材に人の生命危機状態に対処するための知識とスキルを学ぶ2日コース
- 実際の患児のDVD映像を見てから行う、実践的なシュミレーション
- 第一印象、一次評価、二次評価、臨床検査の体系的アプローチで状態を判断
- 呼吸障害の認識と治療(上気道、下気道、肺組織病変、呼吸調整機能)
- ショックの認識と治療(循環血液量減少、血液分布異常、心原性、閉塞性)
- 小児の心停止、徐脈、頻拍の認識と治療
- 最大6名のグループでチーム蘇生を学びます
- PEARSコースに比べ、診断・治療プロセスをより深く学びます
- PEARSには含まれない心原性ショック、閉塞性ショックが含まれます
- 「小児の死への受容」も含みます(オプション)
テキスト
PALSプロバイダーマニュアル テキストを購入すると、予習のための事前学習サイトに入るためのURLとパスワードが記されています。e-Learningによるプレテストで70%以上のスコアを取り、その証明を印刷の上、講習当日に提出することが求められています。 |
開催予定と受講申し込み
開催は各地の活動拠点が独立して運営しています。受講料を含め、講習会に関する詳細な問い合わせ、申し込みはトップページのリンクより、各活動拠点へ直接ご連絡いただけますようお願いいたします。
【2019年】
8月5日(月) PALSプロバイダーコース 【福岡】